3限目となる今回は、株式会社クラウディッドレパードエンタテインメント 陳 云云 氏をお招きし、ゲームのローカライズを通じて得られた、アジアや世界に向けてブランドやプロダクトを発信する具体的なテクニックやヒントについてご講演いただきます。
機械翻訳サービスが普及した現在、文章を記載された内容そのままに翻訳するだけであれば、簡単な手順でテキストを入手することができます。
しかし、そこに含まれる意図や背景、ひいてはシーンに応じた適切な表現、これまで歩んできたブランドの歴史…といった「ニュアンス」を正確に機械翻訳することはまだ難しいと言えます。
テキストの翻訳からビジネス上の課題解決まで、「ローカライズ」という言葉が含む領域は幅広いです。
例えばRPG(ロールプレイングゲーム)のようなジャンルの作品においては、キャラクターの心情やかけ合い、空想上の世界や歴史といった膨大な背景が描かれます。
キャラクターの使う言葉(台詞)は、冗談や慣用句といった日本語に特有の言い回しが含まれ、直訳では面白さが伝わらないことも多いです。
またマークやシンボルといった要素は、日本で受け取られる印象やイメージと全く異なる場合があり、一筋縄ではいかないことが分かります。
加えてビジネスとして、ローカライズされたゲームを各国で販売に繋げるプロモーション活動も必要です。
本セミナーでは、クラウディッドレパードエンタテインメント様が実際に行われたお取り組みや直面した課題、担当者同士のコミュニケーションのあり方など、世界へ向けた活動をイメージできる事例やテクニックをお話しいただきます。
ゲーム作品を切り口にお伝えいただきますが、同じように世界を目指す様々なプロダクトやブランドのヒントに繋がるのではないでしょうか。
開催日 | 2022年10月7日(金)15:00 ~ 16:40 (100分間) | |
タイムテーブル | ||
15:00 - 15:20 | 『文字は声に似ている』 株式会社モリサワ 加藤 早紀 書体デザインに関する基礎知識と、海外で使われる文字のかたちについてご紹介します。 |
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15:20 - 16:30 | 『ゲームのローカライズから読み解く、グローバル志向のブランディング』 株式会社クラウディッドレパードエンタテインメント 陳 云云 氏 |
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16:30 - 16:40 | モリサワからのご案内 | |
形式 | Zoomによるオンライン形式 ※本イベントは日本語での講演です |
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費用 | 無料 | |
定員 | 450名 | |
セミナーに関する お問い合わせ先 |
株式会社モリサワ Font College Open Campus 運営事務局 メール : font-info@morisawa.co.jp |
陳 云云 氏
株式会社クラウディッドレパードエンタテインメント 代表取締役
家庭用ゲーム機向けの中国語ローカライズソフトを作りたい、という一心から、業務委託を経て2000年に株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)に入社。
2001年より、中国語をはじめとするアジア言語へのローカライズ業務を一人でスタートし、PlayStation®プラットフォーム初の完全中国語版となる『ICO』をはじめ、『テイルズ オブ デスティニー2』、『ファイナルファンタジーXIII』、『ニーア オートマタ』など、200本以上の作品のローカライズを手掛ける。
また、コンテンツのマーケティングや、アジア進出をめぐる契約交渉も行うなど、コンシューマソフトのアジアマーケット開拓、ならびに中国語ローカライズの草分け的な役割を果たした。
ゲームコンテンツやクリエイターが活躍できる場をさらに広げようと2019年に独立、株式会社クラウディッドレパードエンタテインメントを創立。
株式会社クラウディッドレパードエンタテインメントについて
長年数々の人気ゲームタイトルの開発・ローカライズ・マーケティング・販売、映像制作に携わってきたスタッフを中心に、日本が誇る魅力的な作品のグローバル展開を推進しています。
また、国内外に向けての移植版の開発・販売だけでなく、新進気鋭クリエイター、コンテンツを世界中から見出し、ハイクオリティ作品とするためのサポートも行っており、様々なゲームユーザー・ファンを創出し、魅力的なコンテンツをグローバルに届けてまいります。
■公式サイト:https://www.cloudedleopardent.com/jp
■お問い合わせ先:press@cloudedleopardent.com
(本セミナーの開催情報については、モリサワまでお問い合わせください)